(5) 地蔵菩薩

地蔵菩薩

袖師ふるさとの路の5番目は「地蔵菩薩」である。

4番目の「子育て観音」を南に少し歩くと十字路があり、左に曲がると袖師小学校の体育館へ向かう。学校の直前にある民家の玄関脇にある、30センチほどの小さな地蔵である。「ふるさとの路」と書かれた看板がなければ見過ごしてしまいそうだ。

地蔵菩薩今から40年程前、この地蔵のすぐ近くに竹バットを作る工場があった。バットだけでなく竹のお盆や、コースターなどいろいろな工芸品も作っていた。

この工場は、その後押切に移転し、木製の自動車用ハンドルを製造しているという。木製ハンドルを加工できる会社は少なく、海外での評価も高いらしい。

竹バット工場の近くには青果市場もあった。工場や市場が移り、畑も住宅に変わった。

石仏には、村松原の茂吉が弘化三年(1846)に納めたと記されている。この年には、嶺村と本郷村で新田開発をめぐる争いも起きている。安政大地震の8年前になる。

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